帰納推論、演繹推論、アブダクション推論の対比

人間の思考や推論にはさまざまな方法がありますが、その中でも帰納推論、演繹推論、アブダクション推論は基本的な3つの推論形式です。これらを対比させることで、それぞれの特性や適用範囲を理解することができます。

1. 演繹推論（えんえきすいろん）

定義:

• 一般的な原理や法則から、必然的に具体的な結論を導き出す推論方法。

推論の方向性:

• 一般から個別へ。

結論の性質:

• 前提が真であり、推論が正しければ、結論も必ず真となる。

使用場面:

• 数学的証明、論理的議論、法的推論など。

例:

1. 前提1（大前提）: すべての哺乳類は背骨を持つ。
2. 前提2（小前提）: イルカは哺乳類である。
3. 結論: したがって、イルカは背骨を持つ。

2. 帰納推論（きのうすいろん）

定義: