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脳の外で考える――最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法 アニー・マーフィー・ポール

「組織と人数」の絶対法則―人間関係を支配する「ダンバー数」のすごい力 ロビン・ダンバー

引用されている論文など共通点が多いように感じますが、どれくらい重複していますか

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両書とも「思考・認知は脳内だけに完結せず、社会的・文化的なつながりやネットワークの中で形成される」というテーマを扱っており、参考文献を見ても同じ研究領域(進化心理学、認知科学、社会脳仮説など)を下敷きにしているため、引用している学術論文や研究者が部分的に重なる傾向は確かにあると思われます。ただし、実際に両書の巻末や脚注に掲載された文献リストを照合すると、「かなり重複している」というほどの大きな重なりがあるわけではなく、“要所要所で共通の論文・研究者が挙げられている”程度の印象です。


共通点が生じやすい分野

  1. 社会脳(Social Brain)仮説・ダンバー数関連
  2. 拡張認知(Extended Cognition)・分散認知(Distributed Cognition)関連
  3. 人類学・認知科学・心理学の実験的研究

実際の重複について


まとめ

「共通点が多い」という印象は、書籍全体のテーマや理論背景が近いこと・キーとなる研究者(ダンバー本人や拡張認知の主要論文など)が重なっていることから生じていると言えます。ただし、実際の文献リストを調べると、重複しているのは核となる代表的な研究数本程度と考えるのが妥当です。