https://www.egonzehnder.com/jp

gazou319.jpg

面接を最低30回やる

南壮一郎氏(以下、南):では、エゴンゼンダーの小野さんです。3人とは少し立ち位置が違うと思いますので、小野さんらしい角度から、お話していただきたいと思います。

小野壮彦氏(以下、小野):こんにちは。エゴンゼンダーの、小野と申します。聞きなれない会社名と見慣れない顔が、こいつ何者だっていう感じかと思うんですが、ちょっとご説明させてください。

私の話からまず自己紹介させていただきますと、もともと楽天です。楽天グループという言い方がいいかもしれません。その前は、実は今のいわゆるクラウドソーシングの世界とちょっと近いような、プロトレードというB to Bのマッチングサービスの会社を99年に起業した経験があります。

当時27歳でした。その会社が買収される形で楽天に入ったんですけれども、楽天グループでは前半は社長室にて経営企画、後半はヴィッセル神戸っていうJリーグサッカークラブの仕事を、役員としてやらせていただいてという、幸運な経験を経て、途中もう1社ベンチャー経営を挟んでから、ちょうど6年前になるんですけれども、今の会社に入りました。

エゴンゼンダーは、スイスが発祥のグローバルエグゼクティブサーチファームです。それ何ですかって話なんですが、簡単に申し上げますと、社長を変えたいとか、経営陣の方々を変えたいとか、そういう時にお話をいただく、サーチファームという特殊な業界が、小さいながらもありまして。

もともとはマッキンゼーさんとかA.T.カーニーさんとかの戦略コンサルティングファームが60年代ぐらいに分家をする形で、こういうサーチファームっていうのが生まれた経緯があります。

その中の5社のうちの1社が弊社なんですけれども、主に今現在、経済活動がある世界中の都市70ヵ国にオフィスを構えておりまして、世界中で私と同僚のコンサルタントが、完全にフラットなパートナーシップという形態で運営をされていまして。

世界中で同僚達が日々、いろんな経営人材の方々とお会いさせていただいていますが、それが世界で1つのデータベースに情報が入っていて、様々な人的ネットワークを網羅しているという、半分そういった意味ではグローバル規模の経営人材バンクのような会社です。

もう1つの半分の要素は、企業側に対して、そもそも採用するんですか、どうなんですかみたいな話とか、その前に組織をどういう形にした方がいいでしょうかとか、もしくは採用するとしたら、どういう方をどんな形で、みたいなところの戦略作りから入ることが多くて、どんどん経営そのものの課題に踏み込みます。

また、海をまたがったプロジェクトが多くて、ステークホルダーが世界中に散らばっていて、それで我々サイドも、世界中の同僚が連携をしてプロジェクトを進めるみたいな、そういうちょっと特殊な仕事をやっています。

の中に、実は弊社のマーサ・ジョセフソンというパロアルトのコンサルタントが4回ぐらい名前が出ているんです。

グーグルさんも爆発的に組織が大きくなった時に、やっぱり経営陣をアップグレードしていく必要が出てくると。そういう時に我々がパートナーとして、そもそもどうあるべきか、という議論の段階から、仮説を見出してソリューションを一緒になって作っていくっていう、そういうことを世界中で活動しています。

1つだけネタを披露させていただくと、弊社自身、エゴンゼンダーっていう会社が、実は採用に関しては、ものすごくこだわりを持ってやっている会社でして。

創業以来50年間、世界中で欠かさずやっているのが、コンサルタントの採用面接を30回やるっていうルール。ミニマム30回なんです。で、4ヵ国。まずその人が採用される国が全員がオッケーを出さなきゃいけないんですけれども、その後3ヵ国別の国に行って、合計30回をクリアする。

評価されるだけじゃなくて、それが終わっている段階で、ほぼ実は一心同体になっているというか、かなり洗脳されている状況になりますね。

そこまでやるとフィットする、しないっていうのが、いやがおうにもわかってくる。企業によって、それが許される環境かは、現実的な問題としてはあると思うんですけれども、我々はそういうアプローチで会社の採用っていうのをやっています。よろしくお願いします。

:ありがとうございます。びっくりするような情報もいただきました。それでは、次はサイバーエージェント曽山さん。